最近流行のリードメールを調査する　(2004-05-26)

リードメールまたはペイドメールとも呼ばれますが、アメリカでは非常にポピュラーで、日本でもアメリカのシステムをそのまま導入して始めるサイトがいくつか出てきました。 有料広告収入の一部を会員に還元(受信メールのクリックなどで確定)するという仕組みですが、メール単価が非常に安く(一般的には0.1円から0.25円、PrizePrizeは1円と高い)、紹介者(リファーラル)の報酬の何％かを数段階に渡って得られる(ダウンライン構築)ことに特徴があります。システムをゼロから構築するのでなければ比較的楽なので個人で運営している例がほとんどです。今後どんどん増えるでしょうね。 アメリカのように新しいサイトが出てきてはつぶれるという状況が繰り返されるのでしょうか。

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　結論

• 運営面から見た場合、PrizePrizeとClickLoungeの収益性が高いと思われます。その中でもPrizePrizeのメール広告収入に対する会員への還元率は30％程度と極めて高いことが推測され、会員にとって魅力的です。
• PrizePrizeを除けば紹介者(リファーラル)を獲得せずに換金まで達するのはかなり難しいと思われます。少なくとも10人の1次リファーラル獲得が必要でしょう。

　結果と考察

リードメールサイト運営による収入を見積もる

• リードメールを運営した場合に得られる収入は、テキストメールによる広告収入が主であり、私の方で受信したメール数から大雑把に収支が見積もれるので試算してみました。会員数(5月初旬の実績から)、メール単価、メール数(私の実績から)、広告料を表5-1のように仮定しました。また一人の会員が全員の紹介者(リファーラル)を獲得した(こんな事はありえないでしょうけど最悪ケースとして)と仮定して、リファーラル支出を設定しました。収入はテキストメールによるもののみ、バナー広告収入などは考慮していません。かなり仮定が入っていますが、傾向は分かると思います。
• PrizePrizeは、全員にポイントがキャッシュバックされることを想定すると赤字になります。他のリードメールと違って、スポンサーがついていますし、テキストメール以外の収入も大きいのでしょう。会員への還元率をこれまでの総支払い金額から見積もると約30％ではないでしょうか。非常に高い還元率ですね。運営も安定していますし間違いなく日本のリードメールとしてはNo1です。
• ClickLoungeは、PrizePrizeは別格として、アメリカスタイルのリードメールとしては最も成功していると思われます。100％会員にポイントキャッシュバックしても赤字にならない広告料の設定、会員数の順調な増加とメール配信数の多さが物語っています。サイトオープンして2ヶ月ほどですが、これまでの実績から会員への還元率は3％程度です。だいたいこの手のリードメールは、最低キャッシュバックポイントを2000〜3000円と高めに設定していますので、地道にメールをクリックして稼ぐだけの会員へのキャッシュバックをあまり考慮に入れていないのが実情でしょう。おそらく還元率はせいぜい5〜10％程度を想定しているのではないでしょうか。
• InfinityOnepieceは広告料の設定が安すぎます(6月から値上げらしいですが)。広告料を下げて依頼数と会員数の増加を図ったと思われますが、会員数の伸びを見るとうまく機能していません。これではあまり儲かりませんね。運営者は1日1万円の収入もないかもしれません。
• HappyMail、GetPaidMailは新しいリードメールサイトですが、会員数は順調に伸びているもののメール配信数が少なく、収入はまだ少ないかもしれません。しかし、比較的妥当な広告料の設定をしているため赤字にはならないでしょう。今後存続できるかの鍵は、広告数を維持または増やせるかにつきます。
• 5/25付けでまた新しいサイトyukichi.netが立ち上がりました。新しいサイトが立ち上がるとリファーラルを獲得しようとして他のリードメールで広告を出すという循環が生まれています。2日ほどで会員数が1000人ですからすごいペースですね。

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